日が短い季節の防犯の工夫|帰り道と家のまわりで気をつけたいこと

目次
  1. 帰り道で、まず気をつけたいことは何ですか?
  2. 暗い道を歩くときは、何を身につければよいですか?
  3. 家の戸締まりで、気をつけることは何ですか?
  4. 窓と玄関は、手口ごとにどう備えればよいですか?
  5. 家のまわりは、どう整えればよいですか?
  6. 来客や留守のときは、どうすればよいですか?
  7. 地域の防犯情報は、どこで確かめられますか?
  8. 結局、日が短い季節の防犯は何から始めればよいですか?
  9. よくある質問
  10. 家にいるときも、鍵はかけたほうがよいですか?
  11. 合かぎを、玄関まわりに隠しておいてもよいですか?
  12. 夜に歩くとき、反射材はどこに付ければよいですか?
  13. インターフォンが鳴ったら、すぐにドアを開けてもよいですか?

結論から言うと、日が短い季節の防犯は、帰宅したときに背後や周囲を確かめる習慣をつけ、家では在宅中も含めて鍵をかけることから始め、あわせて暗い道では交通事故に遭わないよう反射材で自分の存在を知らせるのがよいと考えている。警察庁は、住宅への侵入窃盗について、いずれの形態の住宅でも無締りでの被害が多く発生しているとして、日頃から出入口や窓に確実に施錠する習慣を身につけるよう呼びかけている。

札幌の冬は夕方の早い時間から暗くなり、仕事や買い物の帰り道が暗い中になる日が増える。とはいえ、特別なことを一度にそろえる必要はない。この記事では、毎日の帰り道と家のまわりで「習慣として続けられること」に絞って整理する。

部屋の中の灯りの見直しは冬の照明と部屋の明るさの工夫|日が短い札幌の暮らしの整え方で、雪道を歩くときの靴や服装は札幌の冬の散歩装備|滑らない・冷えない・見える3点で選ぶコツで扱っているので、あわせて確かめてほしい。

帰り道で、まず気をつけたいことは何ですか?

家に着いたときに、背後や周囲に人がいないかを確かめることだ。

警察庁は、自主防犯行動の促進の項目の中で、外出先から帰宅した際は、背後や周囲に人がいないかよく確認するよう案内している。

ここからは筆者の提案だ。暗い季節の帰り道では、次のような小さな習慣を決めておくと、毎日続けやすいと考えている。

  • 玄関に着く少し前に、鍵を手に出しておき、玄関前で探す時間を短くする
  • 玄関を開ける前に、一度振り返って周囲を見る
  • 歩きながらのスマホやイヤホンは控え、まわりの音や人の気配に気づけるようにする
  • 家族と暮らしている場合は、帰る時間の目安を伝え合っておく

暗い道を歩くときは、何を身につければよいですか?

交通事故に遭わないよう、明るい目立つ色の服を選び、靴や服、カバンなどに反射材を付けるのがよい。

警察庁は、歩行者が薄暮や夜間に交通事故に遭わないようにするために、反射材用品やLEDライト等の活用をすすめている。夜間歩くときは、運転者から見えやすいように、明るい目立つ色の衣服を着用したり、靴、衣服、カバン、つえなどに反射材用品等を付けたりするよう呼びかけている。同庁によると、自動車の運転者から見て、反射材を着用している歩行者は、着用していない歩行者よりも2倍以上手前で発見できるといわれている。

警察庁が紹介している、歩行者用の反射材用品の例

  • 腕等に付ける反射リストバンド
  • 反射ジャンパー
  • 反射カバン
  • 反射かさ
  • 靴のかかと等に貼る反射シート
  • カバンに貼る反射シート

ここからは筆者の提案だ。冬は黒や紺など暗い色の上着を着る日も多いので、上着を替えなくても、カバンや靴に反射シートを貼るだけで始められる。反射材のある装備の選び方は札幌の冬の散歩装備|滑らない・冷えない・見える3点で選ぶコツでも扱っている。

家の戸締まりで、気をつけることは何ですか?

在宅中も含めて、出入口と窓の鍵をかけることだ。

警察庁の「住まいる防犯110番」には、住宅の形態ごとに、侵入窃盗の侵入手口の上位3つが掲載されている。

住宅の形態ごとの侵入手口の上位3つ(警察庁「住まいる防犯110番」より。その他・不明を除く)

住宅の形態 1位 2位 3位
一戸建住宅 ガラス破り 無締り 合かぎ
共同住宅(3階建以下) 無締り ガラス破り 合かぎ
共同住宅(4階建以上) 無締り 合かぎ ガラス破り

同庁は、どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がないとしている。また、在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓に鍵をかける習慣をつけるよう案内している。

ここからは筆者の提案だ。冬は窓を開ける機会が減るぶん、換気のあとに鍵をかけ忘れた窓に気づきにくいことがある。夜、カーテンを閉めるときに、窓の鍵も一緒に確かめる流れにしておくと、習慣にしやすいと考えている。

窓と玄関は、手口ごとにどう備えればよいですか?

ガラス破り、ドア錠破り・戸外し、合かぎの3つの手口ごとに、警察庁が挙げている備えを確かめておくとよい。

警察庁は、ガラス破りやドア錠破りの被害も多く発生しているとして、防犯性能の高い建物部品(CP部品)の活用を呼びかけている。手口ごとの備えとして、次のものを挙げている。

手口 警察庁が挙げている備え
ガラス破り 不在にする際には雨戸等を閉める。補助錠を取り付ける。防犯フィルムを貼り付ける。防犯ガラスや面格子、窓シャッターを取り付ける
ドア錠破り・戸外し 補助錠を取り付ける(ワンドア・ツーロック)。ドア枠にガードプレートを取り付ける
合かぎ ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かない。必要最低限の本数のみを複製し確実に管理する

同庁によると、侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるという。同庁は「侵入に時間をかけさせる」ことが、侵入されるかどうかの大きなポイントになるとしている。

ここからは筆者の提案だ。すべてを一度にそろえる必要はない。賃貸住宅の場合は、補助錠や防犯フィルムを付けてよいかを、先に管理会社や大家さんに確かめておきたい。

家のまわりは、どう整えればよいですか?

見通しをよくし、侵入の足場になる物を置かないようにする。

警察庁は、侵入しにくい防犯環境の整備として、次の3つを挙げている。

  • センサー付きライトを取り付ける
  • 見通しの良いように植栽を剪定する
  • 侵入の足場になるような物を置かない

同庁は、日頃から建物周囲を整理整頓し、侵入されにくい環境を整えておくことも案内している。

ここからは筆者の提案だ。札幌の冬は、雪かきで寄せた雪が窓の下や塀ぎわに高く積み上がることがある。足場になりそうな所に雪山ができていないか、雪かきのついでに見ておくとよいと考えている。

来客や留守のときは、どうすればよいですか?

訪問者は、ドアを開ける前にドアスコープやインターフォン越しなどで確かめる。長く家を空けるときは、隣近所に声をかけたり、郵便物などの配達を止めたりしておくとよい。

警察庁は、自主防犯行動の促進の項目の中で、次のような点を挙げている。

  • 訪問者に対しては、不用意にドアを開ける前に、まずドアスコープやインターフォン越しなどで確認する
  • 宅配業者の訪問を偽装した手口には、宅配ボックスを活用するなど、宅配の荷物を直接受け取らない方法をとる
  • 旅行など長期不在にするときは、隣近所へ声をかけ合ったり、郵便物・新聞などの配達を止めたりする
  • 合鍵の不正作製を防ぐため、鍵を家族等以外の必要のない人には「見せない」「渡さない」、写真や動画で「写さない」
  • 電話等で在宅状況、家族の状況、資産状況を聞かれても答えない
  • 不審を感じた場合には、ためらうことなく110番通報する

年末年始に家を空ける予定がある場合の段取りは年末年始の帰省・旅行の予約の段取り|北海道から行く人の冬の備えで扱っている。

地域の防犯情報は、どこで確かめられますか?

北海道警察の「ほくとくん防犯メール」で、地域の防犯情報をメールで受け取れる。

北海道警察によると、「ほくとくん防犯メール」は、子供被害情報、犯罪発生・防犯対策情報、お知らせ情報を、希望者のパソコンや携帯電話などにメールで配信するサービスで、どなたでも登録できる。登録時に、情報の種別、地域、夜間配信(午後9時〜翌日午前7時)の可否を選べる。登録は無料だが、通信料は利用者の負担になる。

ここからは筆者の提案だ。情報を受け取りすぎると疲れてしまうので、自分の住む地域と、必要な種別に絞って登録するとよいと考えている。

結局、日が短い季節の防犯は何から始めればよいですか?

帰宅したときに背後や周囲を確かめることと、在宅中も出入口と窓に鍵をかけることの2つから始める。あわせて、暗い道では交通事故に遭わないよう反射材を身につけたい。

まずは今夜、カーテンを閉めるときに窓の鍵も確かめてみてほしい。毎日の流れに組み込んでしまえば、気負わずに続けられると考えている。

よくある質問

家にいるときも、鍵はかけたほうがよいですか?

警察庁は、在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓に鍵をかける習慣をつけるよう案内しています。また、いずれの形態の住宅でも無締りでの被害が多く発生しているとして、日頃から出入口や窓に確実に施錠する習慣を身につけるよう呼びかけています。

合かぎを、玄関まわりに隠しておいてもよいですか?

警察庁は、合かぎの手口への備えとして、ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かないよう案内しています。必要最低限の本数のみを複製し、確実に管理することも挙げています。

夜に歩くとき、反射材はどこに付ければよいですか?

警察庁は、夜間歩くときは、明るい目立つ色の衣服を着用したり、靴、衣服、カバン、つえなどに反射材用品等を付けたりするよう呼びかけています。この記事では、上着を替えなくても始められる方法として、カバンや靴に反射シートを貼ることをおすすめしています。

インターフォンが鳴ったら、すぐにドアを開けてもよいですか?

警察庁は、訪問者に対しては、不用意にドアを開ける前に、まずドアスコープやインターフォン越しなどで確認するよう案内しています。不審を感じた場合には、ためらうことなく110番通報するよう呼びかけています。

確認した出典: 警察庁「住まいる防犯110番」の「手口で見る侵入犯罪の脅威」、警察庁「住まいる防犯110番」の「侵入犯罪プロファイリング~心理と行動③」、警察庁「住まいる防犯110番」の「侵入犯罪に強いまちづくり」、警察庁「反射材・ライト ~薄暮・夜間はつけた光が命を守る~」、北海道警察「ほくとくん防犯メール」(確認日 2026年10月8日)

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